岸川美好物語

岸川美好物語 第十章 ちんどんで町おこし

チンドン屋で全国行脚

長男がチンドン屋を旗揚げ

平成10年8月、嬉野町の夏祭りを盛り上げる為に、長男、伸資が中学時代のパンド仲間と、素人のちんどん屋さんをはたあげしました。
名前は。嬉野町の地名と特産物を組み合わせて、[嬉野温泉お茶らか夢楽団]と言う名前の素人のちんどん屋さんです。
始めは私から反対されるのではと思い、私には内緒で練習をしていました。
妻は、長男から、頼まれてちんどん屋さんのメンバーに入っていました。
そして、夏祭りの二日前、長男がちんどん屋さんの事を私に話しました。
私は、若者が町の為に役立とうと思っている事は、とてもよい事だと思い、このちんどん屋さんを支援する事にしました。
そして、翌日、テレビ、新聞等の報道関係の所へ取材のお願いをしました。

チンドン屋「嬉野温泉お茶らか夢楽団」発足メンバー

チンドン屋「嬉野温泉お茶らか夢楽団」発足メンバー

直感的にいけると思った

いよいよ夏祭りの日がきました。
そして、息子達のちんどん屋さんが嬉野町の商店街をパレードしました。
町にとって、初めてのちんどんパレードで、思った以上の声援がありました。
私はその様子を、遠くから眺めていました。
そして、直感的にいけるとおもいました。
これは、地域の新しい広告塔になれると思いました。
嬉野温泉は、九州でも指折りの観光地で、50軒以上の旅館があり、全国より沢山の観光客で賑わっていました。
ところが、長引く不況の為に観光客が減少して、どこの旅館も厳しい経営をしていました。
町の観光協会もいろんなPRをするのですが、なかなか、これと言うPR方法がなく、観光客はいっこうにふえませんでした。

約30名の大ちんどん隊を結成、福岡でPR

私は、この素人のちんどん屋さんをうまく活用していけば、きっと新しい町の広告塔になれると思い、次の計画を提案しました。
それは、九州最大の大都市、福岡市でのちんどん宣伝隊の計画です。
嬉野の旅館から大型バス・お茶の組合からお茶・窯元から焼き物・酒造会社から地酒・お菓子屋さんからお菓子といろんな物を協賛して頂ました。
また、観光関係の人、飲食店関係の人、商店街の人、役場の職員さんといろんな人が参加して、約30名の大ちんどん隊を結成して大PRをしました。

九州最大の繁華街、福岡市天神では、テレビ・新聞等のマスコミ関係の人が、珍しいちんどん隊を取り囲んで、取材をしてくださいました。
約4キロのチンドンパレードは、大成功。その日の夜のテレビは、どのチャンネルも私達のちんどん隊を放送してくれました。
勿論、翌日の新聞も全紙、ちんどん宣伝隊を掲載してくださり、ただで大PRができました。
大PR終了後、私の家で打ち上げをしました。
みんな、楽しそうに、今日の感想を話していました。

高速道路のパーキングエリアでのちんどんPR

私は、次の計画を提案しました。
それは、大型バスを貸しきって、長崎から東京までの高速道路のパーキングエリアでのちんどんPRをしようと言う提案です。
みなさん、水をうったように静かになり、互いに顔をみあわせました。
賛成、反対といろんな意県がありましたが、結局、実行する事になりました。
出発日は平成10年11月26日、思い立って約三ヶ月後の事です。
参加者は八名、費用は約200万円です。
そのうちの100万円は、町の皆様からの協賛金、残りの100万円は、私が寄付しました。

嬉野温泉お茶らか夢楽団でNHKのど自慢に出演しました

嬉野温泉お茶らか夢楽団でNHKのど自慢に出演しました

ちんどん東京宣伝隊のメンバーは、私達家族四名、社員さん二名、友人二名の八名で、行いました。
私も、メンバーがいないと言う事で、殿様役で参加しました。
長崎から東京までの高速道路のパーキングエリアでのちんどんパフォーマンスは初めての事で、ドライバーにも大うけでした。
また、テレビ、新聞、ラジオ等の報道関係の取材も沢山あり、日本中に嬉野温泉の大PRをする事ができました。

韓国でもちんどんでPR

このちんどん東京宣伝隊が話題になり、いろんなところからちんどんパフォーマンスの要請があり、毎月10日間ぐらい、ちんどんパフォーマンスをしていました。
翌年は、海外公演と言って韓国へちんどんPRに行きました。
こんな、調子で、本気で町おこしをしていました。
そんな、ある日、一本の電話がありました。

電話の相手は、増田さんと言う作曲家の先生です。
たまたま、私達の出演していたテレビを見ておられ、私達の活動を知りお手伝いをしてやろうと思われたそうです。
内容は、町おこしの為にご当地ソングを作らないかと言うお誘いの電話でした。

ご当地ソングを全国発売

私は面白半分に、やってみようとおもいました。
そして、嬉野町のイメージソング「ちんどん嬉野極楽音頭」と「肥前嬉野恋の町」の二曲の作詞をしました。
勿論、作曲は、増田先生です。
「ちんどん嬉野極楽音頭」は、私達が始めたちんどん宣伝隊のイメージ曲でとても、明るく楽しい作品になりました。
歌は、地元の女性歌手に歌ってもらい、キングレコードより、カセットとCDを全国発売しました。
「ちんどん嬉野極楽音頭」は、私にとって初めての作品で、この作品がきっかけとなり作詞家としての新たなスタートになりました。

次ページ→第十一章 歌手デビュー


コメント

コメントを残す

*