だれかが助けてくれた

だれかが助けてくれた はじめに

岸川美好著作「だれかが助けてくれた」

私は子供のころから何ひとつとして自分ひとりで満足に出来た事はありませんでした。

いつも心の中ではやりたいと思っていても、やり方もわからず、またやる勇気もありませんでした。

ところが不思議なことに、絶対にできないと思っていた事が周りの人の援助のおかげで思わぬ方向に進み、いつのまにか成果に結びついていました。

人生の大きな選択の時、目に見えない何かの力で行き先を教えてもらったり、チャンスやピンチの時、どこからともなく誰かが手助けに来て下さった事は数えきれないほどあり、出会いの不思議さを感じております。

こんな私の過去四十五年間の出来事を振り返ってみたいと思い、この本の出版を決心いたしました。

若い頃から、なにか自分の人生の出来ごとを本にして出版したいと、心のどこかで思っていましたが、出版できる人は特別な人か、大成功をおさめた人だけだと思っていました。

そんな時佐賀で不動産業を経営されている親友の鶴丸さんが、私の講演のテープを聞かれ、ぜひ佐賀で講演をやってみないかと言って下さり、不安ではありましたがお引き受けいたしました。

この講演会こそが私が本を書こうと決心したきっかけになりました。

以前から私がご指導頂いている経営コンサルタント緒方和彦先生の、事務所と研修会場の落成を記念してのこけら落としの講演会でした。

もちろん経営コンサルタントの先生の落成式ですので、出席しておられる方々は、各企業の社長さんや、教育担当の皆様ぱかり、そんな素晴らしい人ぱかりの前での講演で、何を、何からお話ししてよいのかわかりませんでした。

ところが不思議なことに、演壇に立つと、今まで不安で足が震えていた私が不思議に落ち着いてお話しする事ができました。

およそ一時間半の講演でしたが、私の過去の体験を一生懸命お話しさせていただきました。

もちろん話はうまくは出来ませんでしたが、その場にいらっしゃった皆様が真剣に聞いて下さり、あっと言う間に講演が終わりました。

講演会も終わり、もっとお話がしたかったと感じました。

けれども講演には時間の限界があって、多くの事をお話しする事が出来ません。

そこで、本を書いて私のすべてを多くの方々にお伝えてして行きたい。

そう思って、この本を書く決心を致しました。

この時の講演の演題が、「だれかが助けてくれた」というこの本のタイトルになりました。

この緒方先生の所でお話する機会がなかったら一生出版する事もなかったと思います。

この本の出版にあたり、過去の人生を振り返って見て、いかに多くの人から助けて頂いたかを思うと、その出会いに感謝を深めずにはいられません。

子供のころから目に障害があった為、両親や社会を恨んで、すねていた私が多くの皆様に助けられ、何とか経営者になれたのも、素晴らしいスタッフとの出会いのおかげでもあります。

人との出会い、言葉との出会い、書物との出会いと、いろんな出会いがあったからだと感謝致しております。

この私の体験を読まれる皆様の何かに役立つことができれば、今まで私を助けて下さった方々へのご恩返しができるのではないかと信じ、思いきって出版することに致しました。

 

平成五年十月

岸川美好

 

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